「公務員の退職金」いつ辞めるのが得か?計算してみた

FIREのこと

こんにちは。しゃけまる(夫)です。

今日は皆さんが大好きな「退職金」のお話です。

私たちがFIREを達成する上で、頼りにしているものの一つが「退職金」です。

↓↓こちらの記事でも退職金について触れていますので是非ご覧ください。↓↓

ちなみに公務員の世界では、退職金のことを「退職手当」と呼んでいますので、

本記事でも「退職手当」と呼びます。

こんな人に読んで欲しい!
・公務員の人
・退職手当について知りたい人
・今自分がどのくらい貰えるのか計算してみたい人
・公務員で退職を考えている人
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いつ辞めるのがお得か?

結論から言うと

若いうちは「増え幅」が少ない!
勤続16年を超えてからが「おトク」!

ここでいう「増え幅」とは2種類ありまして、

(1)給料の増え幅

(2)退職手当の支給割合(○か月数)の増え幅

なぜ16年を超えてからが「おトク」なのか解説していきます。

後半部分で実際の試算額を紹介していますので、

過程をすっ飛ばして結果だけ知りたい方は

国家公務員の方はこちらをクリック

地方公務員(東京都庁)はこちらをクリック

退職手当とは??

そもそも退職手当とは、

職員が退職する際の勤続・功労報償を基本的性格としており、国家公務員退職手当法に基づいて支給されるもの

人事院公式HP 第3章 定年後の収入と支出より抜粋

とあります。

つまり、「長い間公務に貢献してくれてありがとうございました手当」というわけですね。

そしてこの退職手当には、

①勤続報償的な性質②賃金の後払い的な性質③退職後の生活保障的な性質を持っている言われています。

しゃけまる
しゃけまる

に関しては

「雇用保険」の失業手当と

同じようなものだよね!

ずんだもち
ずんだもち

そっかー!

公務員は退職手当が法で保障されているから

雇用保険に加入していないんだね♪

≪どうでもいい豆知識≫

この考えから、定年後に再任用職員となった場合は退職手当が支給されない(=生活保障がない)ので雇用保険に加入することになります。

退職手当の計算式

退職手当は、以下の通り計算されます。

退職手当 = 退職手当の基本額 + 退職手当の調整額

基本額  = の給料月額 × 支給割合(単位:○か月)

調整額  = その役職に就いた月数 × その役職の月単価

簡単にいうと、

基本額 = 基本給&働いた年数

調整額 = 役職ボーナス  という感じ。

退職手当の基本額

退職手当の基本額(以下、基本額)は、

①現在の給料月額は何円か

働いた年数から算出される支給割合

で求めることができます。

例えば、毎月の給料が20万円、勤続年数5年として下の表に当てはめて考えると

≪国家公務員退職手当法第3条より抜粋≫

勤続年数増える割合(○か月ずつ月数が増える)
1年~10年1.0か月
11年~15年1.1か月
16年~20年1.6か月
21年~25年2.0か月
26年~30年1.6か月
31年~1.2か月

国家公務員退職手当法 | e-Gov法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。
≪給料20万円 勤続5年の例≫
基本額 = 20万円×(1.0か月×5年)= 100万円

となります。

もし上記と同じ例で、勤続年数が18年になれば、

≪給料20万 勤続18年の例≫
基本額 = 20万円
      ×((1.0か月×10年)(1.1か月×5年)(1.6か月×3年))
= 20万円×20.3か月
= 406万円

となります。なおかつ私たちは公務員夫婦ですので、×2ですね。

ずんだもち
ずんだもち

結構貰えるような気が・・・?

しゃけまる
しゃけまる

これは国家公務員の例だね。

地方公務員の場合は、

その団体ごとに条例が定められているはずだよ!

また、上の表は、一般的な退職の場合の表となります。

定年退職や勧奨退職の場合は、もっと加算割合(増え幅)が高くなりますのでご注意ください。

退職手当の調整額

退職手当の調整額(以下、調整額)は、

①その役職についてからの年数(国家公務員の場合は3級職(係長)から)

②役職に応じた単価

で求めることができます。

ここで大切なのが、調整額の計算で使っていいのは、退職月から見て過去5年(60月)までということ。

例えば、国家公務員の3級職に3年、4級職に2年勤務した後退職したとすると、

人事院公式HPより一部抜粋
3級職に3年4級職に2年勤務し退職の例≫
(21,700円×36月)(27,100円×24月)143万円
しゃけまる
しゃけまる

役職ボーナスは、5年で143万円くらいかー

出世したらもっと凄い金額になりそうだねー

国家公務員・22歳で入社→30歳、40歳、50歳で試算

しゃけまる
しゃけまる

前置きが長くなりましたが、

いろんなパターンで見てみようか!

ずんだもち
ずんだもち

ようやくかー!

わくわく!

≪条件≫

・22歳で入社

・退職手当の調整額は含めない

・昇任なし。(いわゆるヒラ社員)

・毎年無難に昇給

・地域手当などは考慮しない

国家公務員・30歳で退職した場合(勤続8年)

退職手当支給額は

1,715,200円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 214,400円【1-57号】
支給割合 → 8.0か月

214,400 × 8.0 = 1,715,200

国家公務員・ 40歳で退職した場合 (勤続18年)

退職手当支給額は

4,955,230円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 244,100円【1-93号(最大号級)】
支給割合 → 20.3か月

244,100 × 20.3 = 4,955,230

国家公務員・ 50歳で退職した場合 (勤続28年)

退職手当支給額は

9,349,030円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 244,100円【1-93号(最大号級)】
支給割合 → 38.3か月

244,100 × 38.3 = 9,349,030

地方公務員(東京都)22歳で入社→30歳、40歳、50歳で試算

しゃけまる
しゃけまる

次は、地方公務員の代表として

東京都庁職員の退職手当が

どうなるか見てみましょう!

ずんだもち
ずんだもち

「職員の退職手当に関する条例」と、

東京都人事委員会のホームページを

参考にしています♪

東京都職員・30歳で退職した場合(勤続8年)

退職手当支給額は

1,732,320円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 240,600円【1-61号】
支給割合 → 7.2か月

240,600 × 7.2 = 1,732,320

東京都職員・ 40歳で退職した場合 (勤続18年)

退職手当支給額は

5,967,720円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 240,600円【1-101号】
支給割合 → 19.8か月

301,400 × 19.8 = 5,967,720

東京都職員・ 50歳で退職した場合 (勤続28年)

退職手当支給額は

11,266,500円になりました

以下、計算内訳

給料月額 → 321,900円【1-141号】
支給割合 → 35.0か月

321,900 × 35 = 11,266,500

まとめ

こう見ると、国家公務員は40歳の段階で限度号給に達していたため、

もしかすると2級職にすぐ昇任する制度なのかもしれませんね。

つまり、国家公務員の方は今回出した数字よりも大幅に多くなる可能性があります。

また、地方公務員の計算式は、多分おおよそ近い数字になると思います。

もし気になる自治体があれば、自治体に「退職手当に関する条例」が定められているので、

この記事と合わせてみていただければ、自分がどのくらい貰えそうか?が計算できます。

最後にもう一度計算式を載せておきますので参考にしてください。

退職手当 = 退職手当の基本額 + 退職手当の調整額

基本額  = の給料月額 × 支給割合(単位:○か月)

調整額  = その役職に就いた月数 × その役職の月単価

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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