こんにちは。しゃけまるです。
今日は現役地方公務員夫婦が考える、公務員の良い所、悪い所を話しながら
「地方公務員って実際どうなの?」について考えていきたいと思います。
こんな人に読んで欲しい! ・公務員の人 ・公務員になりたい人、なるかどうか悩んでいる人 ・実際に働いている人の正直な意見を聞いてみたい人
地方公務員の良い所
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休暇制度が充実している
大前提の話になりますが、公務員って何をするにも「法律」に基づいているんですよね。
休暇を取得するのも「職員の休暇に関する法律(条例)」ってのが定められていて、
そこにいろんな種類の休暇が書いてあります。
・年次有給休暇 ・夏季休暇 ・産前・産後休暇 ・育児休業 ・部分休業(育児のための) ・看護休暇(子供とか親とか) ・病気休暇 ・慶弔休暇(結婚・法事) ・妊婦のための休暇(つわり休暇、通勤時間休暇など) ・生理休暇 などなど・・・
公務員と言っても、勤務している場所によって休暇に関する法律は違いますが、
さっと調べただけでもこれだけ種類があります。
一般的には年度ごとに付与され、年次有給休暇を除き、次年度への繰り越しは出来ません。
また、年次有給休暇であっても、次年度に繰り越せる日数には限度があるので気をつけましょう(笑)
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個々の事情に応じて休暇制度が充実しているのは
とってもありがたいよね♪
ただし、いくら制度が充実していても、周りの方々の協力なくして休むことはやはり難しいです。
そして何より、部署の忙しさによって、休暇の取得率は格段に違います。
配属される部署ばかりはどうしようもないので、ただ祈るばかりです・・・
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(暇な部署に行きたい)
クビになることがほぼない
前述したとおり、公務員の身分については「法律」に書いてあります。
職員は、法律又は人事院規則に定める事由による場合でなければ、その意に反して、降任され、休職され、又は免職されることはない。
国家公務員法第75条第1項5条第1項より
つまり、「人事院規則に定める事由」以外ではリストラ等をすることができないということ。
「人事院規則に定める事由」とは、人事院の公式HPにありましたので
興味があるという稀有な方はどうぞ。
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一般企業でいうところの「クビ」は、公務員では「免職」がそれにあたります。
人事院公式HPを見てもわかる通り、放火・殺人・横領など、相当な犯罪を起こさない限りは
一発で「免職」処分とはなりません。
傷害・暴行・ケンカ・器物破損などはどんなに重くても「停職」までとなっているので、
公務員の身分はかなり法律に守られているといえます。
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人事院の基準通りに解釈すると
痴○とか撮○は「免職」にならないのかぁ・・・
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何を考えているのかは知りませんが
普通に犯罪ですからやめてくださいね。
給料が毎年、一定金額上がる
またまた前述したとおり、
公務員の給料は法律(条例)による「給料表」によってきちんと定められています。
給料表は、役職に対応する「級」と、
勤務年数や勤務成績に対応する「号(国家だと号俸・地方だと号級)」があります。
「級」は役職に対応するので、試験に合格しなければ上がることはありません。
「号」は1年間の勤務成績に応じて、上がり幅が決まります。
(ぶっちゃけると、そんなに頑張らなくても上がっていきます。)
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普通は4号ずつ上がっていくよね。
勤務評定が良ければ、5号・6号と上がっていくときも
あるみたいだよー
逆に4号未満になることはほとんどないみたいだね♪
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そういえば
最近はずっと4号だな・・・
悲しい・・・
ちなみに、私の市では4号上がると、
ざっくり「5,000~7,000円」くらいもらえる給料が増えます。
勤務評定が相当悪くない限り、基本給は4号ずつ上がっていきますので、
今後の人生設計をする上で、ライフプランを考えやすいですよね。
ここまでが基本給のお話になりますが、他にも
・地域手当 ・扶養手当 ・通勤手当 ・住宅手当 ・管理職手当 ・寒冷地手当 ・特殊勤務手当 ・超過勤務手当
などがあります。
子供が生まれれば「扶養手当」がもらえますし、
一人暮らしをしていれば「住宅手当」がもらえます。
このように、職員の状況の変化に応じて、支給される手当もあるのはとてもありがたいですね。
3~4年スパンで全く別の仕事ができる
私は公務員になって5年目になります。
この春から異動して、今までとは全く別の仕事をしています。
特に自治体職員の場合、業務内容は本当に多岐にわたるので、転職と言っていいレベルです。(笑)
・いろいろな仕事が経験できることで、知識の幅が広がる ・長い公務員人生の中で、飽きが来ない
ただしこれに関しては、正直デメリットにもなりえますよね。
事実
「もう新しいことは覚えたくない・・・」
「というか脳が衰えて覚えられない・・・」
とぼやいている40代・50代は周りにめっちゃ多いです。(笑)
それに加えて、異動先はほぼ運です。
私自身も、全く希望していなかった部署に異動になりましたし、
異動希望が通った人の方が圧倒的に少ないと感じています。
社会的信用が高い
「公務員は安定している」とよく言われますが、
日々の生活の中で「やっぱり信用があるなー」と感じることは結構多いです。
公務員あるある ・友達に「いいねー安定してて」と言われる ・家族や親戚にも「せっかく公務員になったんだから、頑張りなさい」と言われる ・賃貸の審査は、まず大丈夫なので安心してと言われる ・クレジットカードの審査も、落ちることはない ・車・家のローンを組むのに有利
みてわかるように、特にお金に関する信用が絶大だと感じます。
また、金銭面だけではなく、世間から見た「公務員」のイメージも、
「堅実」「真面目」「勤勉」「責任感が強い」などの良い印象が強いと思います。
私が公務員試験に合格した時には、家族・親戚がとても喜んでくれたのを覚えています。
それはつまり、公務員という職業の社会的信用の高さを証明していると思います。
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そんな私がFIRE達成を目指していると知ったら
親はどう思うのでしょうか・・・(汗)
良い人が多い
公務員は良い人が多いです。本当にそう思います(笑)
公務員の仕事は、ノルマがなく、個人の頑張りが「結果」に繋がりづらいです。
仮に目に見える「結果」を出せたとしても、それが給料に反映されるとは限りません。
こういった性質の業務内容でなので、競争して「結果」を出すことよりも、
協力して目の前の困難に対応することに力を注ぐことになります。
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事なかれ主義が本当に多いです。
(自分も含め)
円滑な人間関係を築く方に重きを置くことが多いので、
穏やかな、人当たりの良い人材に育っていきやすいんだと思います。
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みんな優しくて良い人が多いよね♪
モテる?
これ関しては、いわゆる「公務員の良い所」としてよく挙げられています。
しかし、私自身そこまで良い所と感じていないため、「?」をつけさせてもらいました。(笑)
一昔前は3K(高身長・高年収・高学歴)がモテていたようですが、
現在のモテ基準と言われる3平(平均的な年収、平凡な容姿、平穏な性格)や
4低(低姿勢、低依存、低リスク、低燃費)を、公務員は満たしているからでしょうか。
「お金持ちの人と結婚したい!!」
というよりは、
「家事も育児も、一緒に歩めるパートナーが欲しい」
という今の需要には、公務員が一番マッチするのかもしれませんね。
地方公務員の悪い所
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定時で帰れないことが多い
公務員は「定時で帰れる」というイメージを持っている方は多いと思いますが、
定時で帰れる人の方がよっぽど少ないのが実情だと思います。
私は、1つ前の部署では人事関係の仕事をしていたのですが、
そこでは仕事の量が多すぎて、22時まで働いたり、
何度か午前0時を超えそうになったこともありました・・・
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あの日は本当に心配したよ~(´;ω;`)
今はどんなに残っても、20時くらいには帰れているので良し?なのでしょうか。
(これも感覚がおかしいかもしれませんが)
そして!公務員の残業問題に関してはここだけの話・・・
定時で帰れるかどうかは、ぶっちゃけ人によるのも結構あります(笑)
※一部、真の激務部署(財政関係とか)は除きます。
不思議なもので、どの部署でも、仕事が早い人はささっと終わらせて定時で帰っていく一方、
残業している人はいつも同じ面々というのはあるあるだと思います
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私はどちらかというと、
色々気になって手を付けてしまい
その結果残業しちゃいます・・・
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やっぱり早く帰ってきてほしいな♪
つまり、「本当に仕事が早い人」は定時で帰ることができていると言えます。
それに、公務員は民間企業と違い、
サービス提供の対価としてお金をもらっているわけではないです。
それゆえ、個人の作業効率が悪くなりやすく、コスト意識も低くなりやすいのかなぁと思います。
住民のクレーム対応がきつい
しゃけまる(夫)は、今福祉系の部署に居ますので、日々多くのクレームをもらいます。
怒鳴られたり、ねちねちと文句を言われたり、、、
・金返せ ・そんな話は初めて聞いた、タダにしろ ・態度が気に食わない
などなど・・・
ただクレームに関しては不思議なもので、ある程度罵声を浴びせられ続けると、
対応の仕方がわかるようになります。
怒鳴ったり大声を出したりする人は、ある程度話を聞くと落ち着いていきます。
怒鳴ったりする気持ちは、長くても5分程度たつと収まっていくと言われているみたいです。
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ちなみに私は
ねちねちと論理的に攻めてくる方が
苦手です・・・(泣)
そして、実際に話をよくよく聞いていくと、住民の方にもいろんな経緯があり、
相手に共感することもよくあります。
相手の気持ちに寄り添うことはもちろん大切ですが、
制度上・法律上できないとされていることは、どう頑張ってもできません。
それでも相手の言い分が正しいとき、共感してしまうとき、
法律と感情の間でもみくちゃにされるときが一番つらいですね。
公務員特有の謎ルールが多い。判断が遅い。
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「そんなん、どうでもよくね・・・」
公務員が、心の中でつぶやいたことがあるワードランキング1位に輝くと思います。
この言葉、何度叫んだことか・・・
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「論理的におかしい」とか
「客観的に見て辻褄が合わない」
とかね・・・
公務員は、「いかに結果を残すか」という考えで働くことはあまりありません。
「いかに責任を取らないか」を基準に動いている人がほとんどです。
なぜなら、民間企業と違い利益を求めることがないからですね。
これは皮肉で言っているわけではなく、公務員にはそういった考え方が求められていますので、
法律さえ守っていれば給料も貰えるし、身分が保証されます。
なのであえて攻める意味はなく、「効率的」であることよりも、
「法律上正しい」が行動として正解なわけですね。
そして、その最たる例が
「監査」です!!
・これをしなきゃ「監査」で指摘されるかも ・これをしたら「監査」で指摘されるかも ・要は「監査」で指摘されなければいい ・「監査」で自分の名前をさらされた ・「監査」の準備で残業してるよ~ ・監査監査監査監査・・・・
このように、
何か物事を判断するとき、基準の一つになるのが
「監査」で指摘されるかどうかです。
仕事をする上で、
「監査で言われなければいいんじゃない~」
という会話、実は結構あります。笑
ちなみに「監査」とは、学生でいう「学力テスト」みたいなもんです。
「監査」
「監査事務局」の人が年1回職場に現れて
職員の仕事ぶりについてあーだこーだ言う会。
それが終わると、指摘内容がまとめられ、
部署・時には自分の名前まで公開され、仕事ぶりを晒していきます。
なので監査前の職場は資料作りでバタバタしますよね。
(公務員の方ならわかると思います・・・)
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なんだか監査のために仕事しているみたいだね
![ずんだもち](https://shakemaruzunda.com/wp-content/uploads/2021/09/b3a3a30c86809f5ce5621989a3960cc2-150x150.jpg)
住民のため、
子供たちのための
仕事をしたいよね♪
最後に
いかがでしたでしょうか。
公務員としての経験から、仕事に対しての思いが溢れてしまい、
乱文・長文になってしまいました。
最後にお伝えしたいことは、
私は公務員として働くことに対して、
今のところ大きな不満はありません。
しかし、定年まで働くことを考えると、とても気持ちが沈んでしまいます。
それはやはり、今の上司のようにはなりたくない、と考えてしまうからだと思います。
結果的に、この記事を書くことでFIRE達成への意欲がさらに増すことになってしまいました。笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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